今回のテーマは、竜とそばかすの姫のクジラの正体はしのぶくん?クジラの登場場面や役割から考察!です。
この竜とそばかすの姫は観た後に多くの問いかけが残る映画ですね。
その為繰り返し観たとか原作も読んで見たと言う方が多い様です。
中でも多くの人が疑問に思うのが、主人公すずの幼馴染でイケメンのしのぶくんのASはあったのか?という事。
多分このブログを見つけてくれたあなたも同じ疑問をお持ちになった方ですね?
この事に関しての答えを見つけるのはほぼ不可能なのですが、映画と原作そして今までの細田ワールドにおけるクジラの役割・意味から考察してみたいと思います。
色んな意見があると思いますので、こんな考え方もあるよね?程度にご覧いただければと思います。
では、竜とそばかすの姫のクジラの正体はしのぶくん?クジラの登場場面や役割から考察!
お付き合い下さい!
目次
竜とそばかすの姫のクジラの正体はしのぶくん?
『竜とそばかすの姫』はインターネットの可能性の映画。人間の多面性と、誰しもが抱える秘密、心の傷についての映画
勇気を出して一生懸命歌う。悲しみを表現する。その祈りは奇跡になる。「あなたは幸せになっていいんだよ」と鯨の尾が映る。
昨日53回目観た。もし私が学生だったら100回観てたと思う pic.twitter.com/Qm4Q9R5wFw— 温 (@Worried10Fire) November 18, 2021
その前に、しのぶくんが仮想世界Uに登録していたかどうかも考えが分かれるところですね。
しのぶくんは仮想世界Uに登録していたか否か
おそらく登録していただろうと思う理由としては、
- 世界中の人口からしても約50億人が集まると言う仮想世界Uなので(しかも一人一つのアカウント!)、大概の特に若者たちは登録者であると考えるのが普通
- しのぶくんはすずの事をベルだと見破る事が出来てしまうので、それはUの登録者でなければ難しいだろうという憶測から
という点があげられます。
一方で、しのぶくんは仮想世界Uには登録してはいなかったという考えは
- しのぶくんは常に現実世界でのすずを見守る立場であった
- 人は何か変わりたくて仮想世界に憧れるのだけれど、イケメンで何にでも優秀なしのぶくんには仮想世界に頼る必要性がなかった
- 他の登録者のように見分けられるアバターASの存在が見つからない
- すずにアンベイルする事を勧めていて、アンベイル後のすずの事をリアルで応援している姿が映し出されている
という点からによります。
しのぶくんは仮想世界Uに頼る様な男子ではなく、現実を生き抜いている男子だったのでASはないと捉える事の方が自然でしょうか。
でもそれならなぜすず=ベルだと分かったのでしょうね?
しのぶくんのアバターASがあったとしたら?
ここで、無理矢理?しのぶくんにASがある事を仮定してみます。
しのぶくんがUに登録していたとしてASがあるならば、これだけ重要な登場人物でありすずを守る立場のしのぶくんなら、ASでもすずの近くですぐ分かる様に描かれるのではないかと思うのです。
そこで浮上するクジラ説!
何も解説がないものの存在感あるのはこのクジラではないですか?
そして、ベルを支える&守っているように見る事が出来ます。
クジラの登場場面や役割から考察!
竜とそばかすの姫むっちや素敵!!
ディズニーっぽいと思ってみたらキャラデザがアナ雪の方でした
歌もとっーても素敵!!そして今作も出ましたね、鯨さん!
細田監督にとって鯨ってどんな意味???#竜とそばかすの姫#細田守#サマーウォーズ #バケモノの子#スタジオ地図 pic.twitter.com/xNs1GZBLhY— 烈華 (@Rekkavivi) July 23, 2021
そもそも細田監督はクジラがお好きな様です。
過去のインタビューの細田監督の言葉からの注釈です。
実際はオオカミに関しても語られているのですが、ここでは省かせていただきました。
クジラという動物は、社会的に人間にイメージ付けられた動物であるという点において他の動物とは違うと思います。
『白鯨』という小説の中ではクジラは非常に悪魔的に描かれていて、まるで人間が打倒すべき象徴であるような意味づけをされているのです。
それが現代では手のひらを返して、いかにも平和の象徴というイメージを押し付けられていています。
人間によって一方的に搾取されてきた存在と言えます。
そう言う人間中心的な傲慢さではなく、僕はクジラ側に寄り添いたくなるんです。
クジラの登場場面はどこ?
この映画の中でクジラに対する説明は一切紹介されていません。
主な登場場面は二つあります。
1)冒頭シーン
まだすずがUに登録する前ですずの夢の中です。
Uの世界の中で深紅のドレスを着踊りながら歌っているのは一見ステージの上の様ですが実はクジラの上なのです。
2)最後のシーン
アンベイルされたすずの元にスピーカーで着飾ったクジラが登場してスズが歌えるようにします。
クジラの上ですずは再びベルとなるのです。
3)おまけ?の登場シーン
現実世界の中ですずの親友ヒロちゃんのノートに、さりげなく描かれた潮を吹くクジラ
あと、Uの中でダンサーとしてのミニクジラもいますね。
竜とそばかすの姫の中でのクジラの役割とは?
2009年公開の細田守監督の『サマーウォーズ』の中では、仮想世界OZの守り主としてジョンとヨーコというクジラが登場しました。
そこから想像するに、今回の竜とそばかすの姫の中でもこのクジラは仮想世界Uを守る役割を担っているのかもしれません。
もしもすずを守っていると受け取れば、そこからしのぶくんの可能性もあるかなと思います。
仮想世界では誰でもが理想の自分だったり、なりたい自分になれるという前提なので(又は、現実世界で押さえつけられているものの反動)、現実世界ですずを守ってくれているしのぶくんが、仮想世界Uではまるで全ての守り主の様になる事も決してあり得なくはないかなと思えます。
クジラ=守り主
あえてしのぶくんのAS探しから視点を持つとクジラの可能性に行き着きますが、視点をギ逆にした場合他の可能性も見えてきます。
前述の細田守監督のインタビューからのクジラに対しての想いを思い出してみると、細田監督は人間の傲慢なイメージに翻弄されてきたクジラの立場に寄り添いながら作品に登場させているという事です。
なので役割的には守り主守り神といった位置付けになるのだと思います。
この映画全体を通して、果たしてすずを支えている人物はどれだけいるのか?
何故か高校生女子であるにもかかわらず、一人で高知から長距離バスに乗り父親からの虐待に苦しんでいるとされる兄弟の元に向かうと言う設定で、誰一人一緒には行動してくれない矛盾点はこの際置いておきます。
その辺りの内容ははこちらもどうぞご覧ください。
親友のヒロちゃんやしのぶくん、うまく付き合えなくなっていた父親も、亡くなった母代わりというおばちゃん三人組も本当はずっとすずを見守ってきた存在でした。
また、この映画の中で主人公すずが抱えていた心の問題は、見知らぬ子供を助けて亡くなった母親への疑問でしたが、それは守ると言う事の究極の行動ですよね。
その母親は間違いなくずっと天国でもすずを見守っていたと思われますし、父親が発した「母親のお陰で心優しい娘に育った」という言葉にも表されているのだと思います。
と思うと、クジラは母親の象徴(亡くなった方がASを作り出すのは難しいと思うので)として登場しているのかもしれません。
若しくは、仮想世界に生み出されたすずを見守るすべての人々の想いが集結したイマジンかもしれないとも取れなくないですか?
竜とそばかすの姫のクジラの正体はしのぶくん?クジラの登場場面や役割から考察!まとめ
#竜とそばかすの姫 #竜そば
ついに、劇場鑑賞12回目となりました!もう応援部隊になっちゃいました!やっぱり50億人の前で自らアンベイルする勇気に号泣だよね😭空飛ぶクジラは🐳母?もしくはしのぶくん?創造者ヴォイシス?
13回目はMX4Dで鑑賞予定です🐳 pic.twitter.com/qWNEtd8Ezb— まことや (@makotoyashichi) October 6, 2021
今回は竜とそばかすの姫のクジラの正体はしのぶくん?クジラの登場場面や役割から考察!というテーマでお届けしました。
色んな可能性があるからこそ、おそらく観る度に受け取り方や考えが違ってくるし、人それぞれ考察ができるのですよね。
しのぶくんのASがあったのかなかったのかから既に別れる見解になりますが、今回はもしあったとしたら一番可能性があるのはクジラではないか?という考察を紹介しました。
細田守監督のクジラに対する思いも興味深く、竜とそばかすの姫以降の作品にもどの様に登場してくるか楽しみにしたいと思います。