2月14日はバレンタインデー。
今回は”バレンタインデーの起源は古代ローマ時代!由来となった聖人の話とは?”というテーマでお届けします!
もはやこのイベントを知らない人はいませんね。
デパートのチョコレート売り場が沢山のハートで装飾されて賑やかになります(笑)!
この日に勇気を持って思いを告げようとドキドキしている女性も、逆に意中の人からチョコレートが届くかなとソワソワ気味の男性陣もいる事でしょう。
バレンタインデー=女子から男子への告白の日なのだと学生時代には理解していました!
それには甘いチョコレート!
平和だなぁ、微笑ましいなぁ、青春だなぁと思う○歳の私(笑)。
今回はそもそもバレンタインデーはどうやって生まれたのか?
その起源、由来を実は『バレンタインデー発祥のイタリア』からお伝えします!
目次
まず最初にバレンタインとは?
バレンタインとは西暦3世紀に遡る司教さんの名前です。
ラテン語ではヴァレンティヌス、イタリア語ではヴァレンティーノとなります。
ここでは統一してヴァの表示をバとしますね。
当時のインテラムナ・ナハルス、現在ではイタリアの『緑のハート』と言われるウンブリア州第二の都市テルニにて生まれ(176年)、197年からその地の司教として仕えていた人物です。
生涯をキリスト教精神とテルニの街に捧げたと言われています。
歴史的背景と司教バレンタインの逸話
当時は古代ローマ帝国時代。
戦いに行く兵士たちに妻や家族がいると、士気を失うと訝ったクラウディウス帝は兵士の結婚を禁止するという強行手段に出ました。
そんな兵士たちを気の毒に思った司教バレンタインは、内緒で結婚する事を助ける様になったそうです。
やがてその事実はローマ皇帝の耳に入りました。
ローマ帝国時代、次第に力をつけていくキリスト教勢力いずれ自分達の地位権力を脅かすと畏れた皇帝たちが、キリスト教徒を迫害していた時代です。
司教バレンタインは即やめる様にという忠告を受けたものの、それを聞くことはありませんでした。
その結果、ローマにて迫害されてしまったのでした。
その殉教の年は269年とも270年とも273年とも説がありますが、殉教した日は2月14日で間違いない様です。
それは、古代ローマでは2月15日に豊穣を祈るルペルカーリア祭と言うものが行われていたのですが、あえてその前日に処刑することで生贄とされたからとも言われています。
313年、コンスタンティヌス帝によってキリスト教が公認された後もこの異教徒の不道徳なお祭りは続いていたそうですから相当な人気があった様です。
内容的には異教徒の不道徳極まりない祭りであり、496年には教皇ゲラシオが何とかそれをやめさせようとしました。
その為には何か代わりに崇拝の対象になるものが必要と考えた末、殉教者バレンタインを正式に愛する者たちの守護聖人としたのだという事です。
初めは毎月14日に、愛し合うカップルたちがテルニの聖人の墓を巡礼し始めたのですが、次第にそれは2月14日に集中する様になりました。
それが2月14日を聖バレンタインの日、バレンタインデーとして愛する者たちが愛を確かめる日となった由来です。
一般的には祝日でもなく普通の日ですが、聖バレンティーノのお墓の上に建てられている教会があるテルニ市においては、市の守護聖人でもありますので毎年祝日となります。
イタリアでのバレンタインデーの過ごし方
その様に生まれたバレンタインデー、イタリアでは女性から男性への告白の日という事はありません。
気持ちを伝えたければ男性からであれ女性からであれ構わないわけです。
基本は恋人や夫婦などが愛を確かめ合う日と言う事で、プレゼントをし合ったりレストランを予約したり。
こうでなければ、こうあるべき、みたいな型式ばったものは一切ありません。
恐らくかつての日本では、女性はなかなか勇気を出せないので、背中を押してくれる機会を持てる事がちょうどよかったのかもしれませね。
何故チョコレート?
女性から男性へチョコレートを渡して告白する・・・これは紛れもなくチョコレート会社の商業戦略にまんまと乗っかった結果で日本独自のものですね。
イタリアでは男性からは赤い薔薇の花だったり、相手が喜ぶものをプレゼントすることが一般的です。
だからと言ってチョコレートがその選択肢にないわけでは決してありません。
聖ヴァレンティーノが祀られているテルニ市と同じ中部イタリア緑のハートウンブリア州の州都ペルージャに数年前にネスレ社と併合されましたがペルジーナというチョコレート会社の工場があります。
その会社の目玉商品はバーチBACI(日本ではバッチと呼ばれています)というチョコレートなのです。
バーチとはイタリア語でキスの意味。
このチョコの個々の包み紙の中にはイタリア語・英語・フランス語・スペイン語で訳されているの愛名言メッセージが入っていて、開ける度に読む楽しみがあります。
日本でも手に入れる事は可能なのでご存知の方も多いとは思うのですが、BACIチョコと言ったらやはりこのブルーのパッケージ!
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そのバーチ、バレンタイン前になるとバレンタイン特別包装のものが店頭に並べ初められるのです。
ぬいぐるみ付きだったりアクセサリー付きだったり。
この時期限定フレーバーが出たりおしゃれなパッケージだったり、考えることはどこも変わりませんね。
恋人同士のロマンチックな食事を計画するカップルも!
コロナ禍だった数年間は別として、レストランの予約が最も取れにくくなったのもこの日と言われていました。
まるで日本で言うところのクリスマスイブ(笑)?
以前、すっかりバレンタインデーだと言うことを忘れて家族で予約もせず、よく通うピッツェリアに出向いてしまったことがあります。
子供たちがまだ小さかったので赴いた時間が早めだったのが幸いして席にはつけたものの、周りは老いも若きもカップルばかり!
流石に普段よりもサービスに時間はかかったものの、おいしくお食事をいただき、更にはカップルにピッツェリア側がプレゼントしていたフォトフレームをしっかり受け取って帰ってきました!
まぁ、私たち夫婦もカップルには違いありませんでしたけれどね(笑)。
ホワイトデーはある?
前記した様に、イタリアではあくまでも恋人たち、愛するものたちの日がバレンタインデーであり、告白してその返事やお返しを1ヶ月後にもらうということはありません。
あったとしても、せっかちなイタリア人には1ヶ月も待てないのではないかと思います(笑)。
余談になりますが、イタリアでは3月8日は女性デーでプレゼントにはミモザの花を贈るのが一般的。
そして3月19日はパパデー父の日です。
きっとその間にホワイトデーなるものが設定されても埋もれてしまいそうな気がしますよね。
日本で今の様なバレンタインデーが紹介されたのは1950年代のようです。それ以前にも火付けを試みた事はあったそうですが、戦争もあったし中々定着する事は難しかったようです。それでも諦めないチョコレート会社やデパートの度重なる商業戦略が功をなし、少しずつ知名度を上げて来たと言う事です。
バレンタインデーの起源は古代ローマ時代!由来となった聖人の話とは?
今回は、バレンタインデーの起源は古代ローマ時代!由来となった聖人の話とは?というテーマでお届けしました。
このイベントの由来となった司教バレンタインが、実は迫害を受け殉教した聖人というのはちょっと暗い一面ではありますが、きっと多くのカップルの守護聖人として温かく見守ってくださっているに違いありません。
みなさんが想い想いの素敵なバレンタインデーを過ごされます様に!
ハッピー・バレンタイン!ブォン・サン・バレンティーノ♡
最後までお読みいただきありがとうございました!