エンタメ PR

竜とそばかすの姫子供に見せたくないのはなぜ?ひどい酷評が多い理由も調査!

竜とそばかすの姫子供に見せたくないのはなぜ?ひどい酷評が多い理由も調査!
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
Pocket

昨年2021年の7月に劇場公開となった細川守監督による竜とそばかすの姫

この度金曜ロードショーでの放送が決まり、再びこの映画に注目が集まっています!

ただ、公開直後から“つまらない”とか“ストーリーがひどい”など、かなり厳しい評価が目立ちましたよね。

何故こんなに酷評が多いのでしょう?

「子供に見せても大丈夫か?」と心配する声、「子供に見せたくない!」と言った親御さんの意見も多数耳にします。

なので今回は竜とそばかすの姫子供に見せたくないのはなぜ?ひどい酷評が多い理由も調査!と言うテーマでお届けしようと思います。

尚、あらすじのネタバレには出来るだけならないように努めますが、多少触れてしまう部分もありますのでご注意ください!

竜とそばかすの姫を子供に見せたくないのはなぜ?


ネット上では親御さん達が子供に見せたくないと言われている声も多く上がっています。

そもそも話の展開が仮想世界と現実との二重世界をどこまで子供達が理解できるかという点もポイントです。

ただ、細田監督は老若男女子供にも観てほしい作品だと言われています。

勿論子供の年齢にもよるとは思うのですが、子供に見せたくないとされる理由はどんな所なのでしょうか?

また、子供にも観てほしいとする細田監督の意図とは反対に配慮が足りないと感じざるを得ない点もお伝えします。

もし、まだこれからこの映画をご覧になる方で小さなお子さんをお持ちの方は是非参考になさってみて下さい!

 

1)虐待問題を取り上げている事

一番多かった指摘は虐待のシーンがある事です。

それは家庭において父親から虐待される兄弟のシーンと、少年が大人から虐待を受けるシーんです。

虐待の構図は国によっては子供閲覧に注意勧告が出される可能性のある内容です。

敢えてその様なシーンが描かれているのは、弱者を無条件で助けようとする心が、恐らくこの映画の中で重要なメッセージの一つであるからだと思います。

川で溺れそうになっていた見知らぬ子供を助けて亡くなった主人公の母親と、父親から虐待を受けて苦しんでいる見ず知らずの兄弟を助けに向かう主人公は重なるように描写されています。

そのコンセプトは良しとしても実際虐待シーンがあることで、それを観た子供のトラウマを心配する親御さんの声が多いというのが実情です。

比較に値するかは微妙ですが、かつて昭和の時代の漫画やドラマは頻繁にちゃぶ台がひっくり返されたりやたら体罰を受けたりと、現在ではセンシビリティマークがつけられてしまいそうなシーンも普通に報道されていた気がします。

今よりも子供達が逞しかったのでしょうか?

もしその様なシーンにメンタル的に弱いと思われるお子さんには、親御さんのフォローが必要かもしれません。

 

2)いじめや誹謗中傷のシーンがある事

大人が子供を虐待する構図だけでなく、主人公が同級生からいじめを受けるシーンもあります。

実際いじめを受けている子供は心に深い傷を負っているので、そう言うシーンを目にする事で辛い記憶を蘇らせてしまうこともあるかもしれません。

また、そのシーンを真似て近い将来的にいじめを行う子供も出てくるかもしれないと言うのも懸念されている点の様です。

 

3)その他にも刺激が強いとされる可能性のあるシーンがある事

例えば嘔吐のシーンがあったり、主人公が母親を亡くす回想シーンも、感受性が強かったり幼い子供にはショックを受けないかという言うのが心配されている点でもあります。

 

4)弱い立場の子供達の目線になっていない様に感じる事

大人から子供まであらゆる年齢層あらゆる状況の人に観てほしいとする映画であるならば、観客の中に今実際虐待に遭っている子供もいるかもしれないという事を忘れてはいけないと思います。

その子供たちがこの映画のを鑑賞した際、果たして鑑賞後に『自分達も変われるに違いない!助けてくれる存在は本当にある!』という希望を抱けるでしょうか?

もちろん、細田監督はそういう意図で制作されたのだとは思うのですが、そのメッセージがこが多少歪みがちであるのだと言う気がします。

 

大人は頼りにならないと受け取れそうな設定

この映画の中で、父親の虐待を受けて苦しんでいる兄弟の存在を知り、助けなければと救出に向かうのは同じく子供である高校生の主人公すず一人です。

勿論その主人公には精神的に支えてくれる親友や親代わりという大人たちの存在がありますが、あくまでも主人公を見守ると言う立場なだけで実際手を貸してくれているわけではありませんし一緒に向かおうと同行すらしてくれません。

そこには、“大人を頼りにできる”とか、“守ってもらえる”いうメッセージは全くないのです。

そして、その主人公すずの勇気に震え立たされた兄弟の兄けい(14歳)が『僕も立ち向かわなければならないと思った。だから闘う』という台詞を口にするのですが、子供同士がそれ程の決断をしなければならない程追い詰められた結果とも取れるのです。

 

結局は自分が何とかするしかない!というのがメッセージ?

子供の世界で子供のヒーローが悪に立ち向かう!という話は多くあります。

でも、この『竜とそばかすの姫』は、母のいない主人公には常に親代わりと言う大人の存在も、ギクシャクした関係とは言え実の父親も紹介されてしまっているのです。

ということは、大人は手を貸してくれないのか?

結局は弱い子供が勇気を振り絞らなければ何も解決しないのか?

国や社会を頼る事はできないのか?

希望や勇気より逆に絶望感を受け取る可能性も無きにしも非ずかもしれないと思ってしまいました。

考えすぎでしょうか。

色んな立場の人がいて、その人その人が抱く期待も違ければ受け取るメッセージも違うと前述しましたが、それならばより一層その中で一番弱い立場と思われる観客の視点であっても、率直に勇気や希望を抱ける様なものであって欲しかったなと個人的には思いました。

 

竜とそばかすの姫にひどい酷評が多い理由も調査!

第一に言える理由は、それだけこの映画に寄せられていた期待が大きかったと言う事ですよね?

ここで述べるまでもありませんが、細田守監督の過去の作品には『時をかける少女』や『サマーウォーズ』等数々の大ヒット作品があります。

期待度は人それぞれで、そのそれぞれの期待に全て応じると言うのはある意味不可能でしょうあ。

細田監督に限った話ではありませんが、注目されればされるだけプレッシャーにもなるでしょうし、その期待以上のものを作ることができなければ即評価につながるのは承知の上だと思います。

賛否両論あるのが普通ですね。

そんな前置きをした上でひどい酷評の理由に注目してみましょう。

 

1)仮想世界の中の『美女と野獣』

以下は細田監督の言葉でシネマトゥデイからの引用(一部省略有り)です。

「今回は映画を作るうえで一番初めの発想が“インターネットの世界で『美女と野獣』をやったらどういうことになるか”でした。インターネットは二重性というか現実と虚構の部分を併せ持っていて、『美女と野獣』も二重性を持った作品です。現代の日本でインターネットを介して表現できたらどんな恋物語になるのか、どんなロマンスがそこにあるのか。『美女と野獣』が大好きなので映画にできて光栄、幸せだなと思っております。」

そして、仮想世界の中での歌姫ベルのキャラクターをデザインしたのがディズニーのアニメーターでもあるジン・キム氏。

ベルと言う名前に始まり多くのシーンが美女と野獣と重なることからも、細田監督が徹底的にこの作品の要素を取り入れた事が伝わります。

即ち、まるで美女と野獣のオマージュだと批判する方々もいますが、それが細田監督の目指していたものでもあるわけです。

逆に『美女と野獣』ファン故に、そのシーンを思い出せて良かったと評価している方々も多くいますね!

それ以外にも過去の細田守監督映画の要素が色々取り入れられすぎて新しいよりも集大成的だと言う声もありますが、個人的には好みは人それぞれだし賛否両論あって当然なのだという結論です。

 

2)指摘される脚本の粗さと違和感満載のストーリー

かつては原作を脚本家する専門の脚本家を採用していたそうなのですが、近年の作品では細田監督自身が脚本を手掛ける様になり、かつても細田監督は脚本から足を洗うべきと言った声が出ていました。

その評価は恐らく事実なのだろうと思います。

またストーリー自体にツッコミどころ満載で違和感ばかりという声が圧倒的に多い様です。

とは言え、元々映画の世界でフィクションです。

現実的にありえない!と言うことがあっても良いと思うし、一つ一つ作品ごとに違和感を指摘し始めたら、フィクションである故の楽しみ方が出来なくなってしまうと思います。

テレビの世界、アニメや映画の世界では、現実から離れてありえないようなその架空の世界に入り込めることで楽しめるエンターテイメントだと思うのです。

勿論、感情移入できるのは話の内容に共感する部分を見つけられる場合であり、自然に現実世界の延長線上の様な錯覚を感じる場合です。

もし一度そこおかしい!という箇所を気にし始めてしまうと全体的にも粗探しになりがち。

元々違和感があって当然であり、あり得ない設定の上に成り立っているという意識で見るのが良いかもしれません。

 

3)歌唱力重視で抜粋の声優さん故にセリフが棒読み?

ちょっと実質的な面になりますが、主人公は仮想世界Uにおいて徐々に世界中にフォロワーを増やす歌姫として描かれます。

その為に細田監督の拘ったところは主人公の歌唱力!

実際にプロの方からオーディションをして主人公の声優さんに抜粋されたのが中村佳穂さんでした。

その狙い通り、この映画の中での映像と流れる歌は圧巻で素晴らしいと高い評価を得ています。

ただその一方本職の歌手であっても声優としては素人です。

セリフが棒読みでそれが残念と言う声も多いですね。

中々どちらも完璧にというのは難しいのかもしれません。

 

4)受け取り手側によって希望を失いかねないメッセージ

細田監督はこの作品に対してのインタビューにおいて、決して一部の限られた人達だけでは無く、老若男女幅広い世代の方に観てほしいと語られています。

その上で、この映画の中で取り上げられている現実社会の中での問題は、父親から長年に渡り虐待されている幼い兄弟の存在なのです。

ただアニメの映画が楽しいことだらけのエンターテイメントではなく、現実的な問題提示も必要だという細田監督の姿勢の表れで、それはとても大切なメッセージだとは思います。

ただ、それならばこそもう少し配慮があったならと思う点もありました。

 

竜とそばかすの姫子供に見せたくないのはなぜ?ひどい酷評が多い理由も調査!のまとめ


今回は竜とそばかすの姫子供に見せたくないのはなぜ?ひどい酷評が多い理由も調査!と言うテーマでお送りしました。

私たちは常に目の前のものを批判をしたり審判したりとジャッジする癖があります。

でも一人一人持っている要素が違うので、受け取るメッセージも違って当然ですよね。

好きか嫌いかも自由です。

だから酷評に関して言うと、自分の見方をちょっと変えるだけでまた別の感情が湧き出てくるかもしれません。

子供に関しては、大人ほどまだフィルターがないのでストレートにメッセージを受け取ってしまう可能性もあります。

実際映画を鑑賞してみた親御さんが、子供を連れて行かずに正解だったと述べている声もあります。

果たして見せて良いかどうかは、その子供の年齢や性格などにより判断する必要がありそうですね。

金曜ロードショーでのノーカット竜とそばかすの姫、映画館の様な映像音響効果の再現は難しいかもしれませんが自宅で楽しめるなんて最高です!

さて、あなたの評価は酷評でしょうか、それとも良い評価の方でしょうか。

U-NEXT<ユーネクスト>※商品リンクあり