今回はMCバトルとフリースタイルの違いは?ルールも解説!というテーマでお届けします!
元々のMCバトル起源には諸説がありますが、ウィキペディアによると1970年代後半にアメリカ東海岸のヒップホップ文化が発祥とされています。
アメリカでは1980年代にバトルラップがラップの表現の一つとして人気となり、その後定着していったようです。
DJバトルやダンスバトルなど、さまざまなバトルが広まっていくのと同時にラップバトルもその人気を確固たるものとして来ました。
日本においては全国的にMCバトルが広まっていったのは2000年前後になってからの話です。
今回は、このMCバトルというものに対して初心者が抱く疑問とも思える点に注目してみました。
MCバトルとフリースタイルの違いは何?MCバトルのルールも解説!
お付き合い下さい!
目次
MCバトルとフリースタイルの違いは?
GADOROのフリースタイルダンジョンの全バトル名シーン ラップうますぎる #フリースタイルダンジョン #GADORO pic.twitter.com/ak9oBQUNzb
— ラプレゲ☆Japan (@raprege_jp_A_) September 4, 2022
『そもそもMCバトルって何?』という疑問を抱く方もいると思います。
MCバトルというのはフリースタイルで行われる基本的には一対一での即興ラップバトルの事を言います。
ざっくばらんに言うと、その名の通り自由に即興でラップをするフリースタイルでのバトルがMCバトルと言う事です。
ヒップホップの発祥は相手に喧嘩をふっかけたり暴力を振るう代わりに、不満や怒りをぶちあける手段であることからラップも罵詈雑言が多いのは仕方がない、むしろ発散方法であるようです。
MCバトル(エムシーバトル)は、MC同士で行われるヒップホップ文化が発祥のラップバトルである。ーWikipedia
簡潔すぎて、最初このウィキペディアの説明では初心者だった私には全くイメージつきませんでした(苦笑)。
ヒップホップは、1970年代にニューヨークのブロンクス地区で開かれたブロック・パーティーにルーツのある、音楽・ダンス・ファッションを中心とする黒人文化である。80年代には、ヒップホップには三大要素があると言われていた。DJ、ブレイクダンス、グラフィティがその構成要素である。しかし現在では、ミュージシャンとしてのMCを加えた四大要素と言われている。ヒップは、とんでいる、ホップは跳躍するなどの意味がある。ーWikipedia
それぞれを少し掘り下げて説明します。
MCバトル
ここで言うMCとは、特にラップをするラッパーと類義語として使われています。
- Master of Ceremonyの略で、司会のこと。転じてライブなどの合間のトークをも指す。
- Microphone Controllerの略とされる、ヒップホップの用語。ラップをする人のこと。「MCハマー」や「m.c.A.T」のMCはこれである。 ーニコニコ大百科より
このMicrophone Controlleの方ですね。
フリースタイルを用いたラッパーが、DJが流すビートに決められた時間内で相手のラッパーに対して即興でディスをかまし、自己顕示すると共にライブ会場や現場でラッパーとしての知名度を上げたり支持を得ることを目的にした戦いがMCバトルです。
MCバトルの面白さは、個性と個性がぶつかり合うことで生まれるドラマにあります。
即興だからこそ生まれるその瞬間瞬間の芸術であり、見る側にも行う側にも予測出来ないスリルが味わえるのですね。
近年はどんどんとその質も高くなって来ているといいます。
同時にディスり合いもエスカレートしがちなので、その攻撃性から言葉の格闘技などとも言われています。
ディスられても上手に交わしたり、アンサーの仕方も評価となるので参加者にはいかに即興に強く言葉の引き出しが多いかを問われるわけです。
勝敗を決めるのは観客の反響の多さになります。
興味深いWikipediaからの引用を紹介します。
フリースタイルによるMCバトルはヒップホップ文化において大きな位置を占めているが、このような詩のコンテストは日本の俳諧や古代スカンディナヴィア、スコットランドなどで行われていた詩を用いた悪口合戦であるフライティングなど、古い歴史のあるものである。フリースタイルのMCバトルにおいては、それぞれのコンテスト参加者がクレバーなリリックや言葉遊びを用いて相手をディスり倒すことがゴールである。
ラップにおけるフリースタイルとは
ラップの手法を表します。
本来は、フリーな主題や構造の中でリリック(所謂歌詞の事)を朗唱するスタイルの事を指していたのですが、その後は即興のラップを指す言葉という位置付けが強くなりました。
ラップの面白さとは、リズム感や音感を伴いラッパーが自分の思いをいかに表現するかです。
その巧みな言葉遣いや韻を踏んだフレーズには語彙の多さも問われるので、ラップが得意な人は頭の切れる人なのだと思います。
それに基本的に早口ですね(汗)。
聞き取るのも正直なかなか難易度が問われたりします。
だから圧倒的に若者が多いのだと思いますが。
あくまでも自己表現として自由にビートに乗せて(中にはアカペラの場合も)発信するのがフリースタイルと言うわけです。
フリースタイルダンジョン
晋平太vsダテメギリ
とても耳に残る試合。おもしろい。#晋平太 #ダテメギリ pic.twitter.com/PuImyfh9Lb
— フリースタイルダンジョン動画 (@FreeStyleDoga) August 30, 2022
恐らくMCバトルと混同されやすいフリースタイルという用語は、フリースタイルダンジョンかもしれません。
フリースタイルダンジョンとは、テレビ朝日で2015年9月30日から2020年の7月1日まで放送されていたバラエティー番組です。
フリースタイル(即興)のラップバトルで、チャレンジャーが「モンスター」と呼ばれる強豪ラッパーと戦い、勝ち抜いて賞金獲得を目指す番組。「ダンジョン」という番組名、プロの強豪ラッパーのことを「モンスター」と称していることなど、従来のMCバトルにRPG(ロールプレイングゲーム)要素を取り入れたのが特徴。ーWikipediaより
番組では歌詞は文字起こしをされてテロップ付きで放送されていました。
サイファーとは
MCバトルの他にフリースタイルの中にはサイファーと呼ばれるものがあります。
サイファーとは複数人が集まって輪になり、フリースタイルでのラップのセッションをする事を言います
最近では、その輪になった状態で観客を用いてバトルを行う事もあり、そのスタイルをサイファーという事もあるようです。
サイファーはラッパーがスキルを磨いたり、知識やテクニックの共有及び伝承する場としても機能しています。
MCバトルが試合で、サイファーが練習という感じでしょうか。
MCバトルのルールも解説!
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今では日本においても様々な規模のMCバトルが開催されています。
MCバトルの一般的なルール
大会の規模などによりそのルールも変わってくるのですが、大概はMC一対一のバトルです。
- DJが一人のケースと複数のケースがあり、まず最初にビートを選びます。
- 8小節ずつを4ターン(2or3ターンのこともあり)か、16小節ずつを2ターンするかを決めます。
- 先攻か後攻化を決めてまてフリースタイルでのラップをします。
勝敗はどちらがより観客もしくは審査員の評価を得られるかです。
勝敗の判断材料
- フロウと言われるリズム感や音感
- ライムと言われる韻を踏んだ言葉の使い方
- ディスと言われるディスリスペクト、罵詈雑言の言葉
- アンサー内容
これらの事が総合的に判断されます。
即興力も問われる上にどれだけ盛り上げる事ができるかや、相手を言いまかす事ができるかなどにも注目されます。
MCバトルとフリースタイルの違いは?ルールも解説!まとめ
昨日行かせていただきました
MCバトルが大きくなっていくのを現在進行形で見れていることに感動してる
何か背中を押された気分でした🤭 pic.twitter.com/Mt7SgtOLp6— RunLine (@runline__) September 1, 2022
最近はラップに興味はなかったけれど、言葉の格闘技と言われるMCバトルにハマった!と言う声も多いそうです。
ある意味自己の代弁者的として重ねてみる事もあるのかもしれませんね。
また、出場するMC側もプロラッパーも居れば音源制作などはせずにあくまでもバトル参加のみを目的としている人もいたりと様々で、そのバトル参加のみのMCにバトルMCと言う呼び名まである程です。
その様に、参加のハードルの低さも魅力となっている様です。
とは言え、大会によってはトーナメント戦で王者になれば賞金1000万円というものもあるので気合は入りますよね。
今回はMCバトルとフリースタイルの違いは?ルールも解説!と言うテーマでお届けしました。
YouTube上でも配信されているバトルを見る事が出来ますが、収録されたバトルのDVDも出ています。
ご興味のある方は是非チェックなさってみてください!
お付き合い頂きありがとうございました!
