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ヨーロッパ現地調達の食材で作る日本食の基本とは?白米さえあれば気軽に故郷の味!

ヨーロッパ現地調達の食材で作る日本食の基本とは?白米さえあれば気軽に故郷の味!
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今回は“ヨーロッパ現地調達の食材で作る日本食の基本とは?白米さえあれば気軽に故郷の味!”というテーマでお届けします!

こういう話は自分の体験そのままになるので非常に楽しい話題です。

元々こんなに長く海外生活になるとは思っていなかったので、日本食をこれだけ恋しくなる事になろうとも想像できませんでした(涙)。

離れてみて初めて知る良さ、そしてありがたさ!

正にそれです。

元々料理は好きな方だったし、私の母は和食洋食なんでも得意!

幸せな事に何を食べても美味しい家庭で育った私ではありますが、日本で暮らしていると何でも簡単に手に入るので“これって自分で作れるんだ!”と新鮮な発見をしたものも多々あります!

と言うことで、ヨーロッパ(イタリア)現地調達の食材で作る日本食の中でもまずは基本の白米!

気軽に美味しくホッとできる故郷の味を紹介しますね。

また、別のブログでヨーロッパ生活で日本食を作るには?という現地調達可能な食材でのアレンジ方法も紹介していますので、よかったら覗いてみてくださいね。

 

ヨーロッパ現地調達の食材で作る日本食の基本とは?

ヨーロッパ現地調達の食材で作る日本食の基本とは?白米さえあれば気軽に故郷の味!

3ヶ月の短期留学の予定だったイタリア暮らしが、なんと30年近く経ってしまいました(驚)。

夫はイタリア人だし二人の息子もイタリア育ちではあるのですが、私自身はやはり生まれ育った祖国の食事が一番ホッとします。

最初に日本を出発した際には、大のパスタ好き&ピッツァも大好き!

日本食を恋しくなる心配もないだろうとたかを括り、日本食材は何一つ持たずに出てきました。

イタリア料理は本来の素材を生かした調理方法が多く、新鮮な野菜も手に入るしシンプルな料理が多いのですけれど、それでも身体は敏感に反応して半月するかしないかで胃もたれが辛くなりました。

当時はまだ、一般のスーパーで今日の様に普通に醤油が買えるなんて夢のまた夢の話。

イタリア人のホストファミリーに『胃に負担をかけないようにシンプルにオリーブオイルだけで食べたら良い』と言われても、『オリーブオイルもかけないで〜!』という状況。

因みに、オイルと言ってもエキストラバージンオリーブオイルは言わばオリーブの一番搾りのジュースであり、イタリア人にとっては日本人で言う醤油感覚、何にでも合う万能調味料であります。

その後自炊をするという方法で事態は改善していきました。

まだまだ今の様に外国の食材が手に入りにくい時代ではありましたけれど、そこで気付いたのは割と応用が効くのだなという事です。

レシピ通りの日本食を再現しようとしなければ、“なんちゃって”でも美味しくホッとできればそれが一番!

そんな中で生まれたメニューの中にはお友達から大好評のものもあります!

『日本に行ってレストランで食べたいと思っても無いからね』という代物です(笑)。

そういったものの覚え書き的なブログになりますが、いくつかコツやお手軽メニューを書き記してみます!

今回はその中でも基本の白米、お米料理です。

 

現地調達できる食材は?

ヨーロッパ現地調達の食材で作る日本食の基本とは?白米さえあれば気軽に故郷の味!

まずはどんな食材なら現地調達できるのか?を把握する必要がありますね。

近年の日本食ブームや料理番組人気により、一般人の日本食材に対する知識も増してきています。

醤油はイタリア語でサルサ ディ ソイア。

今や家庭にも置かれているお宅が割とあります。

日本語がそのまま使われている日本食材に、『ダシ』『ノリ(海藻という言葉を添えてアルガ・ノリと呼ばれます)』『ミリン』『サケ(酒)』『マッチャ』『ワギュウ』『テリヤキソース(サルサ・テリヤキ)』『ワサビ』『トーフ(豆腐)』『ゴマシオ』『シイタケ』などがあります。

最近は一般のスーパでも外国食材のコーナーがあって、海苔などは手に入りやすくなりました。

但し、日本製は難しく主に中国産か韓国産で選ぶことも出来ませんが。

BIOと呼ばれる自然食品店に行くと、お茶や海藻類(ひじきやわかめも)、味噌(但しちょっと違う)梅や梅酢、梅ペーストなどまで手に入る様になりました。

一般的に頼りにするのは大概どの町にもある中国人経営の食料品店です。

当然ローマやミラノの様な大きな都市だとより充実した品揃えを期待できますが、残念ながら今私が住んでいるところはまぁそこそこです。

それでも暮らし始めた頃から比べたら本当にありがたいです。

近年はオンラインでイタリア国内だけでなく、ヨーロッパ内の注文ができる様になっているのも本当に助かります。

それを言うと、日本からの取り寄せオンラインというのもあるという話にまでなってしまいますね。

今回のブログではヨーロッパにある食材からのアレンジ日本食をご紹介するのがコンセプトなので、日本食材はそういう方法で調達できるという話に留めておきますね。

 

ヨーロッパ現地調達の食材は白米さえあれば気軽に故郷の味!

イタリアはご存知の通りリゾットなどお米料理があり、ヨーロッパ屈指のお米の産地です。

お米の種類は沢山あり、中にはお米サラダ用の糊の無いお米もあるのでお米によっては日本食には不向きですが、それでもお米そのものは美味しい国なのが助かります。

数年前に、日本で米不足が騒がれて一時期タイ米が出回ったことがありましたが、あの時にも私の中ではイタリア米の方が日本人には相応しいのにと思ったものでした。

勿論、政治的な背景など全く考慮する事のない一国民の意見ですが。

 

イタリアにも白米料理がある?

ヨーロッパ現地調達の食材で作る日本食の基本とは?白米さえあれば気軽に故郷の味!

イタリアにも白米と言う料理?があります。

ただ、イタリアでは炊くのではなくパスタのように塩を入れた湯で茹でて、湯を切ったらオリーブオイルとパルメザンチーズを掛けて食べる。

体調の良くない時は胃がもたれた時などの(その場合チーズは場合により避けますが)、日本で言うところのおかゆ的な存在です。

勿論普段から好んで白米を食べている方もいますよ!

 

イタリアで手に入る白米は?

ヨーロッパ現地調達の食材で作る日本食の基本とは?白米さえあれば気軽に故郷の味!

多々ある種類のイタリアのお米の中で、サラダ用のお米は日本食に向きませんが、例えばオリジナリオ(ORIGINARIO)と言う種類、若しくはリゾット向きというのを選べば日本の白米のように炊く事ができます。

その際はお米をよく洗い、分量のお水を加えた後はできれば最低30分休ませてから炊くと美味しく炊け易いです。

イタリア人はお米を洗わず使うのが一般的なのですが、お米を水に漬けると真っ白く濁るのが気になるので、私はリゾットを作るときにもやはり洗ってから使います。

お米を鍋で炊く際に、小学校の頃に“最初は強火で中ぱっぱ”とか言いながら火加減を調節することを習った事が頭をよぎりますが、実はそれだと過去に何度も焦がしたり逆にしっかり炊けずに芯が残っていたりなかなか安定して炊くのは難しいのです。

で、一番簡単な方法を学びました!

水加減はお米の1.2-5倍(イタリアのお米は比較的日本のお米より水を多めにした方が美味しく炊けます)。

かつて家庭科の教師だった知り合いの方から教えてもらったのは、鍋に洗ったお米を入れた後に軽く手のひらをお米の表面上に乗せた時にちょうど手首の曲がる高さまで水を入れるのが目安です。

回数を重ねるとそれでしっかり炊ける様になります!

鍋に蓋をした状態で中火にかけ、分量の水がお米の表面ギリギリくらいになったら火を止めてそのまま蒸らす方法です。

鍋を焦がしてしまう心配がありません!

白米が確実に確保できると言うのは日本食の基本中の基本なので、なんともありがたい事ですよね。

お漬物がわりに塩揉みしたきゅうりとかを添えると、もうそれだけでホッとできる気がしませんか?

 

イタリアでもできる酢飯の作り方!

白米さえ作る事が出来たらこっちのもの!

近年の寿司ブームもありますが、酢飯って食欲が湧きますよね。

日本だと粉状になっている酢飯の素が手軽に手に入りますが、酢飯こそ自宅で簡単に作れます。

イタリアの酢はご存知の通りワインビネガーで、日本の米酢や穀物酢に比べるとかなり匂いがきついです。

で、最初の頃は飛ばすために沸かして使っていました。

が、そんな必要は全くなく、今は普通にワインビネガー(白)を使っています。

近年は米酢も手に入らなくはないのですが、ワインビネガーの方が安いし気軽にふんだんに使えます!

酢飯にする配合は、お米一合(150g)に対して砂糖5g:塩5g:酢10ccが基本なのですが、何度か作っていくうちに砂糖と塩を同じ分量にして、それを酢で予め溶いておけば大体で大丈夫!

私はいつも酢を少し多めに入れますが、炊き立てのご飯に混ぜるので結局水分も酢の匂いもとんでしまうので問題ないのです。

帰って今ではワインビネガーでの酢飯の方が、酢が効いている気がして気に入っています!

 

酢飯を使って簡単メニュー

自宅で握り寿司や海苔巻きをする事も多いのですが、酢飯を使った簡単メニューも人気です。

 

鮭ちらし

①鮭を予め焼くか、蒸したり茹でた切り身をほぐして骨を取り除き、フライパンで軽く炒っておきます。

②酢飯に混ぜ合わせてあれば好みで胡麻、若しくは海苔を刻んでかけて出来上がり。

スモークサーモンでもアレンジできますが、生でないので比較的誰にでも好まれます。

 

ツナとキュウリのちらし

①こちらのきゅうりは太くて皮の厚いものが多いのでもし皮が厚ければピーラーで剥いて、できれば両サイドを少し切り落とし塩でアク抜きをしておく。

②きゅうりを薄切りにして塩につけて水を出し、その後良く絞っておく。

③ツナ(水煮で最初は作っていたのですが、オリーブオイル漬けの方が味がしっかりして美味しい事を発見!)ときゅうりを酢飯と和えて、やはり好みであれば刻みのりか胡麻を振りかける。

 

酢飯の炒飯

かつて日本食レストランで働いていたお友達が、余った酢飯を沢山レストランからもらってきては冷凍しておきそれをチャーハンにしてご馳走してくれました。

それがとっても美味しいのです!

酢飯炒飯なんて、日本では食べたことありませんでした。

以来病みつきでわざわざチャーハンにする時にお酢を調味料で使うほどです(笑)。

具材は野菜、肉、卵などお好きなもので、そして味付けには酢飯にお醤油を加えて炒めます。

出汁があれば尚コクが出ますが、イタリアで売っているスープの素で代用しても大丈夫です!

ヨーロッパ現地調達の食材で作る日本食の基本とは?白米さえあれば気軽に故郷の味!のまとめ

ヨーロッパ現地調達の食材で作る日本食の基本とは?白米さえあれば気軽に故郷の味!

いかがでしたか?

今回は、ヨーロッパ現地調達の食材で作る日本食の基本である白米の話をお届けしました。

一度書き始めたら、あれもこれもと頭に浮かんで来てかなり長くなってしまいました。

ちなみに白米は炊き立てを小分けにして、冷凍&レンジ加熱可能の容器に入れるかサランラップに包み、冷めてから冷凍しています。

以前聞いた話なのですが、イタリアでの精米の仕方が日本での扱いに比べて荒いのだそうです。

そのせいか、炊いてから時間が経つとどうしても味が落ちる事を感じずにはいられません。

今では日本米も手に入らなくはないのですが、それでも美味しいお米を炊くには水質にも左右されますし、なかなか日本で食べる美味しい日本米と同じと言うわけにはいきませんね。

だからこそ、日本に帰れた時にはより一層有り難さとその美味しさに感動をお覚えずにはいられません!

当初は白米以外のメニューも予定していましたが、それは改めてご紹介します!