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イタリアの離婚は難しい?トッティとイラリー正式別居から考えられる事!

イタリアの離婚は難しい?トッティとイラリー正式別居から考えられる事!
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つい数日前に公となった、イタリアのサッカーレジェンドの一人フランチェスコ・トッティとイラリー・ブラージの正式別居。

今回のテーマは、イタリアの離婚は難しい?トッティとイラリー正式別居から考えられる事!です

ここで、用語として予め明記しますが、日本なら離婚という2文字を使うところですが、イタリアにおけるの離婚への流れが日本とはかなり違うために、できるだけ的確にする為に正式別居ということにします。

以前にも『トッティ夫婦関係に倦怠期!』などというスクープをメディアで騒いでいた事があるのですが、その都度トッティは全面的に否定してきました。

が、今回はどうやら様子が違う・・

このニュースの後、フランチェスコ・トッティとイラリー・ブラージそれぞれが別々に、夫婦生活にピリオドを打つ決断したという声明を出しました。

ただ、二人ともなにゆえ子供三人を守る為に出来る限り家族の想いや状況を尊重して静かにしておいてほしいと訴えています。

一般人からしたら、レジェンドと言われ富も名声も手に入れているだろうフランチェスコ・トッティでさえも結婚生活を生涯通して保つ事は容易ではないのですね。

その生命の中で、これからも三人の子供達と妻であったイラリーのサポートを全面的にしていくというトッティ。

このブログは決してゴシップ目的ではありません。

ただ、この機会にイタリアでの離婚事情をお届けしようと思いました。

別に参考にしたい方がいるとも思いませんが、日本とイタリアの違いを雑学程度に知っておくのも良いかと思います。

では、イタリアの離婚は難しい?トッティとイラリー正式別居から考えられる事!

お届けします。

 

イタリアの離婚は難しい?

なぜイタリアの離婚が難しいのか

その根本にはイタリアはキリスト教カトリックの総本山を抱えている、カトリック教徒の国であるというのがあります。

現在は宗教の自由を謳っていますが、元々はキリスト教カトリックがイタリア国教とされていました。

自由となった今であっても、国民の生活の基本にはキリスト教が根付いています。

ほとんどの国民は生まれたら数ヶ月以内に洗礼を受け、幼少時に最初の聖体拝領、堅信式を行いやがて結婚という秘蹟に辿り着きます。

そんな中で、1970年までは離婚は認められなかったそうです。

カトリック下での結婚は、一度行ったら神との契約であったので解消する事が出来なかったのです。

だからこそ、人々は結婚に対して大変慎重であり、長期の同棲時代を経てから結婚となる為に平均結婚年齢が他国と比べて高い傾向がありました。

個人の自由の尊重や時代のニーズに合わせてやっと離婚が認められる様になったものの、1997年までは正式別居期間を5年間取ってからの離婚調停に入る事が出来るというものでした。

その後再び緩和されて、正式別居は3年間というのが2015年まで続いていました。

現在は更に短くなり、正式別居期間は半年で認められる様になっているので、かつてからしたら相当簡易化されたということができます。

正式別居期間を経た後に離婚調停に入り、裁判によって離婚が成立されるという事は、その後更に時間の経過は止むを得ないという事です。

相変わらずカトリック教会の下での結婚解消は、かなり難しく時間がかかるので、イタリアでは再婚する場合は宗教婚を諦めて行政下での結婚のみにする場合が多いです。

その前に、事実婚のみで籍を入れないケースも多いのですが。

 

正式別居後の子供の親権はどうなる?

この点も日本とはだいぶ違います。

離婚後でも子供にとって親は親であるという考えで、責任と養育義務は双方同等にあります。

そして、単に経済的な親権のみに限らず、例えば虐待や精神上の疾患が認められるなどの理由でどちらかが親権を略奪された場合でなければ、子供はどちらの親とも同等時間を共に生活する事が決められています。

なので、例えば1週間のうち4日は父親と、3日は母親と過ごすことが義務付けられているのです。

別居後も例えば同じ市内に両親が暮らしている場合はまだ良いのですが、遠いと子供達の負担もままなりません。

実際両親が別居している息子達の友人は、父親と母親とどちらの家に何があるかを把握するのが大変そうです。

さまざまな事情で両親がそれぞれ離れた町(ましてや国だったり)に暮らす事がなった暁には、勿論1週間を分けるわけにはいかないので、何週ごとの週末に子供達が移動する、もしくは親が会いに来るとか、長期休暇を普段暮らしていない親との時間に当てるなど、ケースバイケースで細かく決められているので、経済的にも相当負担を覚悟しなければなりませんね。

 

トッティとイラリー正式別居から考えられる事!

フランチェスコ・トッティとイラリー・ブラージ

トッティとイラリーも長年の交際期間を経て2005年に結婚しました。

2002年に日本&韓国共同での開催となったサッカーのワールドカップの際には、当時まだ長髪だったトッティが交際中のイラリーも共に来日していた事が、ファンの間でもかなり注目を浴びていた記憶があります。

2005年には長男が、2006年に長女が、そして2016年には次女が誕生しています。

サッカー選手として晩年の頃のトッティは、かなり苦しい時期もありましたが、それを乗り越えてきたのも妻のイラリート家族の支えがあったからこそと、感動的だった引退セレモニーの時にのスピーチにもあり、苦楽を共にした素敵なご夫婦であると思われていたのに、なかなか難しいものですね。

 

近年のイタリアでは確実に離婚の割合が増えている!

二人の離婚原因を追求とか、そういう事はこのブログの趣旨ではありません。

でも、トッティの正式別居を聞いた上で改めて自分の周りを見回すと、多くの友人や知り合いが別居をしていたり既に離婚成立だったりという、その多さに驚かざるを得ないのです。

何が良い悪いという話ではなく、(元々カトリック上では離婚は悪とされていましたが、私自身はカトリック信者でもなくジャッジをする立場でもありません)ただ、社会現象的に正式別居や離婚数が増えている、明らかにそういう事ができると思います。

ひとえには言えませんが、コロナによるパンデミックとロックダウンのもたらした結果の一つと思うのは自然な考えではないでしょうか。

元々夫婦別姓であるイタリアにおいては、通常子供達は父親の姓を名乗りますが、離婚をしてどちらと暮らすことになったとしても、それを撤回したり変更する必要はありません。

その点は、離婚の旅に姓を変えなければならない面倒臭さもなければ、外部に向けて両親が離婚しましたアピールをするものは何もないので、子供の立場からのプライバシーは最小限守られているといえるかもしれません。

トッティの別居においての公式声明の中には、この決断に至るまで何よりも子供達三人にとって最良は何かを重視して考えてきたとありました。

経済的な心配のないトッティファミリーの様な場合は、恐らく両親が一緒に生活をしないという以外なんの不自由もなくこの先も育っていくのだろうと想像できます。

ここで大きなポイントは、正式別居の段階からもかなりの経済的負担を要する事です。ま

正式別居後に離婚調停するには弁護士を立てなければなりません。

それに、別居後の子供達の養育に関しても、子供達がお互いを行き来する交通費から余計にかかってくるものです。

かつてのように、親が離婚したというと世間体として引け目を感じるような(あくまでも印象かも)時代では既にありません。

あまりにもその様なケースが多いので、感覚的にそれが“普通”であるとすら思えてきてしまいます。

むしろ、父の家と母の家と滞在できる家が二つある上に、バカンスも父親と母親と2回は確実という事で、優遇されているとすら思えるような現在のイタリアの社会状況です。

但し、そう思うと経済的に余裕がなければ離婚は難しいという事です。

そして、特に恋多きイタリア人は、何歳になっても次のパートナーは割とすぐ見つける傾向があるので(一般論)、そう思うと束縛なくより自由人であることは間違いなさそうです。

 

イタリアの離婚は難しい?トッティとイラリー正式別居から考えられる事!まとめ

いかがでしたか?

今回は、イタリアのビッグカップルの正式別居のニュースから、現在のイタリアの離婚状況を取り上げてみました。

相変わらず難しいとはいえ、かつてからしたら簡素化されてより個人の自由を宗教上の束縛よりも重んじているといえる状況に、正式別居の報告を受けてもさほど驚かないほど身の回りでも多い、というそんなお話でした。

イタリアの離婚は難しい?トッティとイラリー正式別居から考えられる事!

あまりにも結婚と離婚が簡単にできるために、簡単に結婚してダメだと思ったら即離婚!

同じ地球上にはそんな国もありますが、解消が難しいゆえによく考えて実際同棲も試みてお互い知り尽くした上に結婚をしても、それが必ずしも全うできるとは限りません。

それが良いとか悪いとかは別して、自分自身を尊重し相手の事も尊重する事を大切にしながら、たった一度の人生をできるだけ調和を大切にしていきたいですね。