今回は、イタリアの有名な三角チョコの名前は何?なぜその形?というテーマでお届けします。
イタリアの屋根型三角チョコレートをご存知ですか?
口にした事がある方の中には、あの滑らかで上品な味を忘れられない!と言う方もきっと少なくないはずです。
イタリアの屋根型三角チョコって何だ?と言う方にもお分かりいただけるように、このブログではそのチョコレートの名前と、なぜその形になったのか誕生秘話や美味しさの秘密もご紹介します!
チョコ好きさんもそうでない方も、是非楽しんでいただけたらと思います!
と言うことで、イタリアの有名な三角チョコの名前は何?なぜその形?
早速ご紹介していきます!
目次
イタリアの有名な三角チョコの名前は何?
Indulge in one of the finest chocolate, #Gianduiotto, in town for an afternoon delight with 25% off. What’s not to love? pic.twitter.com/9LtNE6332P
— Partridges Market (@partridgesfoods) August 20, 2018
三角屋根のような形のチョコレートの名前は、ジャンドゥーヤです!
イタリア語で書くとGIANDUIA、若しくはGIANDUJAと表されてジャンドゥイアと読みます。
イタリア語の基本アルファベットにはJやYはなく、これらの発音がIAに置き換えられて発音的にはYの役割になるのですね。
本来ジャンドゥーヤの呼び名はビターチョコやミルクチョコレートみたいな分類で使われる事が多いです。
アイスクリームのフレーバーにジャンドゥーヤ、塗るタイプのクリームチョコの名にもジャンドゥーヤ。
この三角屋根型チョコレートはジャンドゥーヤでなく、親しみを表したり小型を意味する接尾語オットが加わった、ジャンドゥイオットとかジャンドゥイオッティと呼ばれる事が多いです。
単数形がジャンドゥイオット、複数形はジャンドゥイオッティとなります。
ややこしいですが、そんな訳で商品名も名前に一貫性がなかったりするのでした(笑)。
私の周りのイタリア人も呼びたいように呼んでいます(笑)。
ジャンドゥーヤ/ジャンドゥイオット(ティ)の誕生秘話
#GIANDUIOTTO: the first wrapped #chocolate created in 1865 in #Turin by #Caffarel. During #Carnival the traditional #mask of #Piedmont, Gianduja, threw to the crowd these new #sweets made mixing grinded round #hazelnuts with #cocoa. #italianstyle #madeinitaly #italianfood pic.twitter.com/ay2X1SGuHL
— Just Speak Italian (@J_SpeakItalian) February 16, 2020
このジャンドゥイオットを初めて口にした時(今からもう30年以上前の話になりますが)には、あまりの美味しさに涙が出そうな程感動しました(笑)!
スイスの生チョコレートを食べた時の感動も忘れませんが、カカオだけではない独特の優しい味が口いっぱいに広がります!
適度にクリーミーなのも嬉しいです。
基本的に私はエスプレッソを飲む時にお砂糖を入れませんが、時々一粒のジャンドゥイオットを口にしつつエスプレッソを飲むと言う、味の融合を楽しんだりします!
北イタリア、ピエモンテ州のトリノで誕生
I totally agree with you. Chocolate tradition in Turin is very ancient. #Gianduia is the blend between hazelnuts and cocoa chocolate but also the carnival mask of Turin. Bicerin is a masterpiece to be tasted into an historical cafe in San Carlo square. Thank you! #peyrano.com pic.twitter.com/6euwALnNzF
— maura balbo (@maurabalbo) December 28, 2019
このジャンドゥーヤチョコレートは北イタリアのピエモンテ州トリノで生まれました。
初めて市場に紹介されたのは、1865年のカーニバル期間だったそうです。
トリノにある老舗カファレル社が発表しました。
中世イタリアでは伝統的な仮面を取り入れて喜劇をするコンメーディアデッラルテが流行していたのですが、その中にトリノ人という設定の美食家で正直者の農民ジャンドゥーヤというキャラクターがいたのです。
当然地元トリノでの人気者でした!
シンボルは三角帽子と赤の縁取りの入った茶色の衣装。
このジャンドゥーヤが新商品のチョコレートを街中で配り回るという宣伝プロモーションが行われたそうです。
そこからその商品にもジャンドゥーヤの名前がそのまま使われることになったそうです。
そのチョコレートが新商品であった理由・・背景には政治的な影響が!
当時、フランスの皇帝の地位についていたナポレオン三世(有名なナポレオン・ボナパルテの甥)が勢力を握っており、ヨーロッパ内での物流を制限したり制止したりする事で各国に大きなダメージを与えていました。
カカオが入ってこなくなり価格高騰、チョコレートの生産に危機を感じたトリノの生産業者が打ち出した対策・・それは地元トリノの産物である良質なヘーゼルナッツに注目する事でした。
ヘーゼルナッツを焙煎して撹拌するとヘーゼルナッツに含まれる良質な油脂によりクリーム化します。
そこにカカオとカカオバター、砂糖を加えることによりよりインパクトがあり、かつデリケートな味のヘーゼルナッツチョコレートが生まれたのでした。
とは言え実際このチョコレートが生まれる研究はもっと以前から行われていたそうで、その誕生を表す年号も一貫されていない様子です。
いずれにせよ、正に追い込まれた危機から生まれたアイディアがその後トリノだけでなくイタリア中を、はたまた世界中から愛されるチョコレートとなったと言うのは本当に感動的ですね。
なぜその様な三角屋根の形になった?
#Turin‘s #chocolate wonders https://t.co/D477B42o84 #chocoholics #coffeeshops #chocofestival #eastereggs #gianduiotto #nutella #gelato pic.twitter.com/Un7Cd1T30B
— Turin Epicurean (@turinepi) October 18, 2016
ジャンドゥーヤチョコの中に含まれるヘーゼルナッツの含有量が多い為、このチョコレートを型で形どる事は不可能で、長い間生産は一つ一つを器用にプレートの上に切り落として固める方法を取られてきました。
それがちょうどこの様な三角屋根の形になったのです。
しかもこのチョコレートの名前の由来となった、トリノでの人気キャラクターのジャンドゥーヤの被っている帽子に似ている!となり、すっかりこの形が定着しました。
現在では手捏ね切り落としと型を使う方法の二通りの使い方があります。
手捏ね切り落とし法でのプレートの上での直接成形方法で作りれたジャンドゥイオット(ジャンドゥイオッティ)は、微妙な柔らかさで独特な食感、正に職人技が生み出す逸品と言えます。
一方、型を使う方法は言わば大量生産のために相応しい方法です。
型から取り出すのにある一定の硬さが必要だったりするので、分量の配合なども生産性重視で定められている様です。
そうそう、ジャンドゥイオット/ティ、実は個別包装された最初のチョコレートでもあります!
柔らかすぎて持つ手が汚れるのを防ぐ為だったのだそうです。
この、トリノの人たちからとても親しまれていた喜劇の登場人物ジャンドゥーヤの名前をつけて、市民に愛される商品ジャンドゥーヤチョコを生み出した老舗カファレル社は、今でも唯一その包装のデザインにキャラクタージャンドゥーヤをシンボル的に印刷する事ができる特権を持つ会社となっています。
今や多くの会社がジャンドゥイオット/ティを生産していますが、今も尚トリノの小さなチョコレート工房では手捏ね切り落とし法での生産をしているとのことです。
なんか食べ比べてみたくなりますね!
日本でもイタリア産のジャンドゥイオット/ティが手に入るという嬉しい話!
日本でも時期的に売れきれだったりメーカーに限りはありますが、楽天・Amazonを初め通販での購入が可能です。
カファレルの公式サイトから購入する事もできるし、カルディには店頭にも置かれている様です。
東京都目黒区のイタリアの厳選食材のお店ピアッティでは貴重な手捏ね方式で作られたジャンドゥイオッティが手に入るそうです!
オンラインでの購入もできる様ですのでご興味のある方は覗かれてみてはいかがでしょうか?
価格:3,780円 |
イタリアの有名な三角チョコの名前は何?なぜその形?まとめ
Happy F from #turin dear amici. Pres Z 🇺🇦 is still alive 🙏 here’s a big #gianduiotto our staple #chocolate in #torino + a #moleantonelliana shaped choco liqueur for you https://t.co/PQVKzFkiPp may #peace be restored soon 🏳️🌈🕊 pic.twitter.com/jyHmxlEYmB
— Turin Epicurean (@turinepi) March 4, 2022
今回はの有名イタリアの有名な三角チョコの名前は何?なぜその形?と言うテーマでジャンドゥーヤチョコ、ジャンドゥイオット/ティの紹介をしました。
書きながら食感の滑らかさやとろける美味しさが思い出されて、ワクワク楽しくなってしまいました(笑)。
金色や銀色の個別包装の三角屋根の様なこの形が、実はその柔らかさから故の手作業による結果生まれたことや、それが仮面喜劇の登場人物の帽子に見立てられたと言うのも面白いですよね。
一粒一粒口に運ぶたびに色々想像力が広がりそうな感じです。
多くの方にご興味を持っていただけたら嬉しいです!