今回は、イタリアはトマトが美味しい!本場のトマトソース仕込みや他の保存方法も紹介!というテーマでお届けします!
イタリア食材の代表は?と聞かれたら、おそらくほとんどの方がトマトと答えるのではないでしょうか。
実際我が家のトマトの消費量は半端ではありません(笑)!
今回紹介するのは本場イタリアの家庭でのトマトソース仕込みの様子です。
既製品はいくらでも手に入りますが、やはり自家製のものは何より安心だし味も勿論最高!
出来たソースは瓶詰めにして真空処理にするので、冬の間も大活躍となるのです。
そんな光景を見られるのもイタリア暮らし及び田舎暮らしの醍醐味、贅沢ですよね。
という事で、イタリアはトマトが美味しい!本場のトマトソース仕込みや他の保存方法も紹介!
是非お付き合い下さい!
目次
イタリアはトマトが美味しい!
#Buonadomenica, passata di pomodoro – parte 2, la trasformazione. #salsa #campagna #pomodoro #conserve #tradizioni pic.twitter.com/TQczHkV4WE
— Pietro Petruzzelli (@p_petruzzelli) July 24, 2016
イタリア料理を語る時にトマトは欠かせません!
と言いながら、日本でまず最初にイタリア料理として認識されたスパゲッティ・ナポリタンは、当初(昭和時代)トマトソースでなく”ケチャップ味”でした(汗)。
この話をするとイタリア人に間違いなく怒られます(笑)。
イタリア料理にはとにかくトマトというイメージでありながら、実を言うとトマトの起源はイタリアではありません。
ざっくりとトマトの起源のお話。
いわゆる大航海時代と知られる15〜17世紀、ヨーロッパはアフリカ・インドやアメリカ大陸にと出向き征服していきました。
そうやって各大陸と繋がる事で、色々な物資も持ち帰られました。
南米のペルー原産でアンデス山脈に自生していたトマトは徐々に南米に広まったようですが、スペインの艦隊がメキシコを征服した際にメキシコからヨーロッパに種を持ち帰ったのだと言われています。
当時の南イタリアはフランス占領下に置かれたりシチリアと分離統合を繰り返したり、オスマン帝国下に置かれたりと混乱状態が続き、16世紀の諸島にはスペイン支配下にあったのです。
種から育てられたトマトは決して食用目的ではなく、むしろ毒があるとされて観賞用だったとの事です。
イタリア語のトマト、「ポモドーロ」は黄金のリンゴという意味から来ているのも説得力がありますね。
毒があるとされていたトマトを食べてみようと、試みた最初の人物の勇気を讃えるべし!
何でも死にそうな位お腹を空かせていた庭師だったのだそうで、どちらにしても死の道ならばと背水の陣だったのかもしれません。
で、食べてみたら何と毒なんかではなかった!?
その後長い期間をかけて南イタリアの燦々とした太陽の下で改良に改良が重ねられ、今ではまるで「トマトの国」と言われる程にまでなったイタリアです。
種類も沢山あって大きさも色も多種多様。
しかも、その土地その土地の産物トマトも生まれ生で食べたり料理に使われたり。
中でもパスタやピッツァなどのソースにも欠かせないのもこのトマトですよね。
本場のトマトソース仕込みや他の保存方法を紹介!
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Risciacquo bottiglie di vetro, per le #buatta di #pomodoro 🍅 #Conserve #Salsa#Bottiglie #Pomodori pic.twitter.com/rWntLdRTZ9
— c_ժ’օrՏí (@c_dorsi) August 3, 2022
スーパーや食料品店に行くと、とにかく種類の多いトマトの缶詰・瓶詰めブース。
ペラーティと呼ばれるのが皮むき状態のトマト、ペッツェッティと呼ばれるのはサイコロ状のトマト缶。
パッサータと呼ばれるピューレ状、液体状やコンチェントラートと言って濃縮されたトマトもあります。
それらはパスタやリゾット・ピッツァなどに使われるソースの素です。
私の住むのは中部イタリアですが、畑の多いのどかな環境の中、農家でなくても家庭菜園で(とは言えかなり本格的)野菜を育てたり果物やオリーブを収穫している家庭が多いところです。
収穫されたトマトは生で食べる以外に主に自家製ソースになるのですね。
家庭で栽培していなくても、農家さんや市場で大量に旬のトマトを購入してきて自宅でソースを作るという方々も沢山います。
ただ、大量に作るにはやはりそれなりにスペースもいるし、またこれらの器具を保管する場所も必要になりますからどうしても都市での暮らしでは難しいという事にはなると思います。
義兄や夫の親戚宅でも毎年トマトソース作りをしていて、ありがたい事に我が家ではその恩恵を賜らせて頂くのですが、ちょっと離れたところに住んでいるのでその作業に携わる機会がなかなかありません。
なので、今回はご近所さんの作業風景を紹介します。
実際の作業風景
見てください。この大鍋!
このような鍋が家庭にある事にも驚きです。
流石に家庭内のガスコンロサイズには合わないので、庭の一角にカスボンベを設置しての作業です!
材料とするのはトマトのみ!と言う方も多いのですが、ご近所さんはバジリコと玉ねぎを加えています。
パスタなどのソースのベースとなるもので、各ソースとする為には更に煮て調理するのでしっかり煮詰める必要はありません。
あくまでも柔らかくしてトマトの皮が剥けるくらいに。
そして良い塩梅になったら今度は少しずつトマト分別機に入れて、皮や種とその他の液体部分に分別する作業です。
ご近所さんご夫妻の見事な連携プレー。
手際良くどんどんこなされていきます。
液体の方がトマトピューレ・トマトソースの素で、熱湯煮沸済みの瓶に分けて注がれて、あとは真空密封して保存されるのです。
シンプルでそのままでも勿論美味しい!
取り除かれた皮や種は肥料となって再び畑に!
トマトの量が量ですから、取り除かれる皮もかなりのものです。
ご近所さんはそれを捨ててしまわずに肥料として再び畑に・・・
これぞバイオマス!
しかも、何と毎年そこから自然に生えてくるトマトの木もあり、しっかり成長してトマトが成ったりもするのですからびっくりです!
自然の力も素晴らしいですね。
トマトソース以外のトマトの保存方法とは?
乾燥トマトにして保存するという手もあります!
日本の梅干し作りのように天日で乾燥する方法もありますが、オーブンでじっくり焼いたり専用の乾燥器を使う方法もあります。
ご近所さんは数年前に、セットして放置しておける乾燥器を購入しました。
トマトを切って乾燥機にセットして約24時間。
小さくしなしなに乾燥したトマトの出来上がり!
2022年はとにかく太陽の陽射しが強い日が多かったので、電気代節約も兼ねて日向で自然乾燥をする事もありました。
梅を干すのに似ています(笑)。
ただ、夏の終わりは突然雨が降り出すこともあるので天候の変化には要注意です。
乾燥したトマトをニンニクやハーブと一緒にオリーブオイル漬けにすると立派なそして最高に美味しい保存食です。
お料理にも使いますが、なんと言ってもそのままパンと一緒に食べるだけで最高!
細めに切ってサラダに入れても相性抜群です!
イタリアはトマトが美味しい!本場のトマトソース仕込みや他の保存方法も紹介!まとめ
今回はイタリアはトマトが美味しい!本場のトマトソース仕込みや他の保存方法を紹介!というテーマで、イタリアの食材の代表とされるトマトについてと各家庭でのソースの仕込みの様子を中心にお届けしました。
太陽の恵み、大地の恵み!
勿論作り主さんの愛情あるお世話の賜物でもありますので心から感謝です!