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イタリア小麦粉0か00って何?簡単おやつレシピじゃがいも入りフォカッチャ紹介!

イタリア小麦粉0か00って何?簡単おやつレシピじゃがいも入りフォカッチャ紹介!
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今回のテーマは:イタリア小麦粉0か00って何?簡単おやつレシピじゃがいも入りフォカッチャ紹介!

イタリアは世界の中でも小麦消費率の高い国の一つです。

生産量は2019年のデータで世界20位と決して高いわけではありません。

でも、消費を見るとイタリア料理を代表するパスタやピザ、そして日々食卓に欠かせないパンがあるので一人当たりの消費量は年間40kg以上になるそうです。

イタリアに暮らし始めて自炊をする様になり、小麦粉を買おうとして悩んだのがその種類。

日本で言う強力粉と薄力粉という分別は、イタリアにはどうもない様なのです。

それに似た硬質小麦(グラノドゥーロ)と軟質小麦(グラノテネロ)と言うのが存在しますが、強力粉薄力粉というのとは全然違うのです。

そして、軟質小麦の種類分けで表示されているのが0や00という数字!

今回は、イタリアで日常的に消費する上での小麦粉の話と、小麦粉を使った簡単おやつレシピから我が家のお気に入りじゃがいも入りフォカッチャをご紹介したいと思います!

では、イタリア小麦粉0か00って何?簡単おやつレシピじゃがいも入りフォカッチャ紹介!

お付き合い下さい!

 

イタリア小麦粉0か00って何?

イタリアから小麦粉の話!お気に入りじゃがいも入りフォカッチャの簡単レシピ!

小麦粉の0や00の意味

これは、軟質小麦の挽き方からくる分類です。

軟質小麦を挽いたものの中で、挽き方がより細かく精製度の高いものから00・0・1・2と分類されています。

1や2と挽き方の荒いものの中には石挽きと明記されたものもあります。

日本の強力粉・薄力粉というのは、タンパク質の含有量によって定められています。

イタリアの小麦粉の場合、この0や00という分類はあくまでも挽き方なので、タンパク質の含有量は一貫していません。

その為に0でもタンパク質少なめでケーキにも適しているものもあれば、00でもタンパク質が多く粘り気が強いのでパン作りに相応しい粉もあります。

日本で言う強力粉か薄力粉を簡単に当てはめられないのが事実なのです。

イタリアで日本食を作る場合、例えば我が家などは餃子の皮も手作りしないと手に入りません。

この時に間違っってタンパク質の多い粉を購入してしまうと扱いにくくなります。

メーカーそれぞれなので、その都度パッケージの写真もしくは推奨利用目的を確認して、パン用でなくケーキ用を選んだ方が失敗はないでしょう。

 

イタリアの小麦粉の種類

イタリアでの小麦粉には前述した様に、グラノドゥーロ(硬質小麦)とグラノテネロ(軟質小麦)そして全粒粉(インテグラーレ)があります。

グラーノが小麦でドゥーロは硬い、テネロは柔らかいの意味です。

そう考えると、グラノドゥーロが強力粉でグラノテネロは薄力粉のイメージがピッタリしますよね。

ところが単純にそういう訳ではないのがややこしいところなのです!

全粒粉(インテグラーレ)は文字通り、小麦の表皮・胚芽・胚乳を取り除かずに挽いた粉の事ですね。

 

硬質小麦

イタリアでは主に南部やシチリアといった島が栽培に適していると言われます。

タンパク質が多めで粘りや弾力性に富んでいるのが特徴です。

パン作りに向いています。

イタリアの硬質小麦の中に、デュラム粉というのがあります。

胚乳が元々黄色味を帯びているので、薄黄色の粉になります。

イタリアの乾燥パスタはデュラムセモリナ粉100%というのが決められています。

セモリナは粗挽きしたという意味で、二度挽きしたものはリマチナータと呼ばれます。

以下は、日本の農林水産省の資料にデュラム小麦粉についての説明です。

デュラム小麦粉

デュラム小麦は、普通小麦とくらべて成熟期がおそく、収穫時期が梅雨にあたる日本ではほとんど栽培されていませんでした。ー農林水産省ホームページより引用

 

簡単おやつレシピじゃがいも入りフォカッチャ紹介!

イタリア小麦粉0か00って何?簡単おやつレシピじゃがいも入りフォカッチャ紹介!

じゃがいも入りフォカッチャ

フォカッチャというのは平たく焼いたパンの事です。

語源はラテン語のFOCUSフォークスで炉床で焼くことから来ていた様です。

今回紹介するフォカッチャは南タリアのプーリア州での伝統フォカッチャを元にしたレシピになります。

特徴としては材料にマッシュしたジャガイモが入るので、冷めても柔らかさが保たれます。

プーリア地方のフォカッチャはミニトマトを輪切りにしたものを敷き詰めて、上からオレガノをかけて焼いたものですが、私はこのベースの生地を利用してピッツァ同様に毎回色々なバリエーションで作っています。

アレンジはいくらでも可能なので、お好きな味、トッピングで楽しんでいただけると思います。

では早速レシピをご紹介しますね。

 

材料

我が家の45cmx33cmの天板一枚分で丁度良い分量となります。

なのでご家庭のオーブンの天板の大きさに合わせて量を調節なさってみて下さい。

ここで使う小麦粉はセモリナ粉と軟質小麦からの00を半分半分なのですが、日本ではセモリナ粉と薄力粉で良いかと思います。

セモリナ粉が手に入らなければ、強力粉と薄力粉半々でお試し下さい!

材料 : セモリナ粉 250g+ 軟質小麦粉00 250g、中位の大きさ(目安150g位)のじゃがいも 一個、 ドライイースト 4g、 蜂蜜 大さじ1、 塩 10g、水 350g

 

作り方

1)鍋に分量外の水に塩少々を加えて皮を剥いたじゃがいもを柔らかくなるまで茹で、茹で上がったじゃがいもは細かくつぶしておきます。

私はマッシャーを使っていますが、コツはとにかくジャガイモを柔らかく茹でる事で潰すだけでも大丈夫です!

2)おおきめのボールに小麦粉と1)のじゃがいもを入れて均等に混ぜます。

3)ドライイーストに分量内の水を少々加えて溶かし、粉類の入ったボールに入れます。

4)蜂蜜と残りの水を加えてヘラやスケッパーの様なもので全体をまとめます。

5)生地がまとまり始めたら塩を加えてひとまとめにします。

捏ねる必要はありません。

6)サランラップをして15分から20分程おいてください。

7)手を水で濡らして生地をボールの底から少しずつ持ち上げるようにして更にまとめます。

生地を寝かしておく事でグルテンが生じて少しつまむと伸びる様になります。

8)更に20分くらい寝かして同じように生地の外下から上に持ち上げては包む様にしてまとめます。

段々と表面が馴染んで滑らかになります。

9)そのままラップをして更に1時間半から2時間、生地が2倍位の大きさに膨らむまで発酵させます。

10)天板にオーブンシートを引き生地を伸ばします。

その際に手を水で濡らしながら伸ばしていくと良いです。

厚さは好みですが、更に発酵しますので約1cm弱くらいが良いかと思います。

指で押しながら伸ばしていってください。

表面がボコボコ穴が空いたようになっているのがオリジナルレシピでは特徴ですが、お好みで平に伸ばしても。

11)お好みの味にトッピングしてオーブンを200度にセット。

12)焼き時間は約20分です。

 

味のバリエーション

1)まず、南イタリアプーリア地方でフォカッチャというと代表的なのがミニトマトとオレガノです。

ミニトマトを半分横半分もしくは3等分に予め切っておき、伸ばしたフォカッチャの表面に埋め込むように並べて下さい。

上からオレガノをふりかけ塩とオリーブオイルを適量かけます。

2)シンプルにプレーンがお好きな方はオリーブオイルを刷毛などで表面に塗り、塩と好みでローズマリーを。

プレーンのフォカッチャは、間にハムやチーズなどを挟んでサンドイッチとして食べるのにも適しています!

3)トマトソースを塗って粉チーズ、もしくはモッツァレラチーズを散らせばマルゲリータピザの様になります。

4)我が家の人気のトッピングの一つは玉ねぎ!

予め玉ねぎを薄くスライスして塩・胡椒とオリーブオイル、好みでセージの葉っぱを細かくちぎったものと一緒に混ぜ合わせておきます。

それを表面に均一になるように広げて下さい。

5)オリーブのフォカッチャも人気です!

オリーブの実を丸ごと、若しくはスライスして表面に埋め込むように並べてからオリーブオイルと塩、あれば岩塩を振りかけると良いです。

是非、お好みのトッピングを試されてみて下さいね。

 

イタリア小麦粉0か00って何?簡単おやつレシピじゃがいも入りフォカッチャ紹介!のまとめ

イタリア小麦粉0か00って何?簡単おやつレシピじゃがいも入りフォカッチャ紹介!

今回はイタリア小麦粉0か00って何?簡単おやつレシピじゃがいも入りフォカッチャ紹介!というテーマでお届けしました。

日本で言う白米の立ち位置なのがイタリアではパンになります。

パンも地域によって色々で、ご近所さんの間でも出身地が違うとパン一つをとってもこれは受け付けられない、これはパンとは言えない、パンと呼べるのはこう言うのだ!みたいなパン合戦がくり広がるほどです。

他にもイタリアでは大概一日一食はパスタを食べるしピッツァを食べる事も多いのでとにかく小麦粉消費量は必然的に高くなりますね。

余談ですが、古くなった小麦粉などは処分せずに保育園や幼稚園で子供たちの遊びのアイテムとして使われていたりします!

長男が幼稚園に通い始めた頃、今日は小麦粉で遊んだ!と園服に白い粉をつけて帰ってきた時にびっくりしたのと同時に感心してしまいました。

とにかく小麦粉は生活に欠かせません。

その反面不耐症の問題もあるのですが・・・。

じゃがいも入りフォカッチャは、沢山作って冷凍保存しておく事で我が家は腹ペコ隊(息子たち)に備えている我が家のお気に入りレシピです。

捏ねたりする事なく手軽に作れる方法だと思いますので是非ともお試し下さい!